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秋野 楓

Author:秋野 楓
奴隷としての日々を綴り始めたブログでしたが、今はもっと素直な想いを書いています。
かなり熟しておりますが、意外に純です。
よろしくお付き合いください。

TwitterのIDはこちらです。 @akinokaede

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顔を見て
そういう時、あまり顔を見ることはできない人だ。
恥ずかしいのもあるし、目を閉じている方が、感覚に集中できる気がしてたから。

こっちを見ろ、と言われて、少しずつ目を開けるようになってきた。
縄で打たれながら、激しく突き上げられながら、朦朧として目を開ける。
こちらに向けられた視線を感じると、もっと奥まで熱くなるような気がしている。

そのときのSさんの顔を見ないなんてもったいないよ、と言われたことがあったっけ。
たしかにそうかも。
とてもまだちゃんと見る余裕などないのだけれど、
そのときの表情、そしてその瞳の中に映るものを見たくなってきた。

もちろん好き嫌いは普通にあるのだけれど、昔からあまり「顔で」好きになったことがない。
こんなことを言うと叱られそうだけれど、彼と2度目に待ち合わせたときも、
実はちょっと見過ごしてしまったくらい、よく顔を覚えていなかったのだ。(ごめんなさい!)
印象に残らなかったわけじゃないが、恥ずかしくてちゃんと見られなかったせいもあるし、
正直を言うと、その声と手の方が印象的だった。

だけど最近、とてもいい顔だなぁ、と思うようになった。
もしかしたらこういう顔が好きだったのかもしれない、とすら思ったりする。
・・・なんて言うのは恥ずかしいけれども(笑)


いき続けていたとき、首に大きな手がかかる。
静かに、感触を確かめるように、息の道を塞いでいく。
怖くて、苦しくて、もがくけれどやめて欲しくないのだ。
喉は呼吸できる場所を探すようにビクビクと動いてる。
そっと目を開いてみると、じっと見つめている穏やかな顔が目に入る。

静かな声で、いけ、と言われたかもしれない。
その顔に安心して、同時にとてもどきどきした、ような気がする。
たぶんまた目を閉じてしまって、よく覚えてはいないのだけれど。
そうしてずっと奥のほうまで、何かがキーンと走ったような気がした。

2011.05.22(Sun) | next | cm(0) | tb(0) |

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