秘密 himitsu 真実 shinjitsu

今年は、もしかしたら楓史上で1番、気持ちが安定していた年だったかもしれない。
なにせかつて楓といえば「グルグル」が代名詞だったほどなのだ。
こんなに泣くことなく、迷うことなく、まっすぐ穏やかにいられたことがあったかな、と思う。
全く不安になることはなかった、と言えば嘘になるけれど、
それらはすぐに払拭してもらえたし、その度に強くもなれたように思う。

それはもちろん彼のおかげだ。
彼は本当にこの1年、たくさんの時間を楓に与えてくれたし、たくさん願いを叶えてくれた。
忙しいときもちゃんと連絡をくれて、心配症の楓を安心させてくれた。
お互いのちょっと変わった環境が功を奏して、深夜の時間を一緒に過ごす日が増え、
彼に包まれて眠りながら、文字通り、夢うつつの幸せの中で生きている。
ほんと、楓がこんなにも寝不足が苦にならない人だったなんて、知らなかった（笑）

こんな時間をいつまで続けられるのだろう。
・・・という心配は、考えないことにした。（ほら、強くなったでしょう？ｗ）
年をとったせいもあるだろうし、世界中ででいろいろなことが起きているからかもしれない。
先のことを考えないわけではないけれど、いずれできなくなることもあるのだ、今を大切に過ごさなくちゃ。
今、できることはしておきたいし、今、感じられることを素直に感じたい。
そんな風に考えられるようになったのも、やっぱり彼のおかげだ。
彼と一緒にいると、今の自分に素直でいることの大切さがわかる。

2年前のちょうど今頃、ふとしたことで絡んでしまった糸だったけれども、楓は諦めきれなかった。
あのとき諦めずにもがいて、時間はかかったけれど解くことができて本当によかった。

今年の年明けには彼と二人、真夜中の空に火球を見た。
この1年、あの時の気持ちを変わらず持ち続けていられて、よかった。
ありがとう、Nさん。



皆さまには今年もお付き合いいただき、たいへんありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。

　楓