秘密 himitsu 真実 shinjitsu

楓は、ただご主人様にお会いしたいのです。
ただご主人様に抱いて欲しかったのです。

クリアできなくても、ご主人様は楓を使ってくださるかもしれないなどと
甘えた考えを持っていたのは事実です。
ですから、勝手に久しぶりのお手入れをしたりして、奴隷の気分に浸って喜んでいました。
ご主人様がそんな楓の気持ちをわかってくださらないような気がして、
せっかくくださったお時間を無駄にしてしまいました。

そんな奴隷に、ご主人様は背を向けられました。
当然のことです。

涙があふれて、文字が読めなくなりました。
でも、気づけばご主人様は「待たせるな」という文字を残してくださっていました。
また文字が滲んでしまいましたが、急いでお詫びとご挨拶の言葉を打ちました。

ご主人様のくださった猶予を無にすることはできません。
楓には、努力が足りないのです。
ただご主人様とのお約束を果たすことしかないのです。

ご主人様、あらためて我儘をお詫びいたします。
どうぞもう少しだけ、楓にお時間をくださいますようにお願いをいたします。
きっとご主人様に認めていただけるような結果を出して、
そうして、それから、ご主人様の玩具にしていただきますから。

この長い間、ご主人様が、こんな奴隷の身勝手を許してくださっていることに感謝しつつも、
楓は、「本当に」それだけの存在であることを再確認することになりました。
どうでもいい存在で居たいと願いつながらも、そうあることを悲しく思ってしまいました。
矛盾しているのはわかっていますが、時折襲ってくる不安に押しつぶされそうになりました。

何もできない間も、ご主人様へのひとり言メッセだけは続けさせていただいていましたが、
ご主人様にいただいた課題（奴隷のつとめではないのですが）がうまく進まないこともあり、
ご連絡がなくても、ご主人様はきっと楓を見ていてくださっている、と思い込もうとしても、
やはりこんな奴隷は不要になったに違いない、と考えそうになってしまうのです。

前回の日記を書いた後、ご主人様はお話しする機会をくださいました。
与えていただいた課題にもたくさんヒントをくださって、楓の心を軽くしてくださいました。
そうしてクリに洗濯バサミ２分、というご命令もくださって、忘れかけていた痛みも、
「欲しい」という感覚も、思い出させてくださいました。

でも、実はそれ以来、「欲しい」とは思うのですが、奴隷らしいこともできないくせに、
楓だけが勝手に気持ちよくなることなどできないように思えて、
ご主人様が禁じたりなさらないことは知っていましたが、一人で・・・というのは憚られました。
くびれを作るようにお命じいただいたので運動は続けていましたが、
見ていただけるほどの効果も上がらなかったので、写真を送るわけでもなく、
お手入れもせずにいたもので、禁欲と怠惰にカラダが慣れてしまったのかもしれません。


そのくせ楓がグズグズ言うからでしょう、先日、メッセでお話をしていただくことができした。
課題のことも詳しく教えてくださって、楓は今更ながらにご主人様の大きさに気づきました。
そして何より、ご主人様は楓をお捨てになったわけではないと知ることが出来ました。

ご主人様はご命令を与えてくださいました。

----　３日間オナ禁だ