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秋野 楓

Author:秋野 楓
奴隷としての日々を綴り始めたブログでしたが、今はもっと素直な想いを書いています。
かなり熟しておりますが、意外に純です。
よろしくお付き合いください。

TwitterのIDはこちらです。 @akinokaede

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秋と、ピアス
秋の初めというのは、実は楓にとって苦手な季節です。

なんだか気分が重くなって、人と接することを避けてしまったり、
無口になって、ひとり勝手に悪いことばかり考えてしまったりして、
毎年、ご主人様にもご迷惑をかけてしまいます。
乳首に穴をあけたのも、2年前のこの時期でした。

つまらないことをグズグズ言っては泣いてばかりいる楓をご覧になって、
ご主人様は、その不安定な気持ちを落ち着かせてくださるかのように、
自らの乳首に、針を刺すようにお命じになりました。

その前から、乳首のピアスには憧れがありましたけれど、
楓にはとても実行する勇気がありませんでした。
でもその時、楓はそのご命令を待っていたかのように「はい」と答え、
家にあった消毒液と待ち針を手にしたのです。

ご主人様が、普段あまりお使いにならないお電話で声を聞かせてくださって、
震える手で針を刺す楓を支えてくださいました。
かつて体験したことのない痛みと、いくら力を入れても進まない針への苛立ちに、
楓が苦しむ様子を耳にしながら、ご主人様は一緒にその時を過ごしてくださいました。

待ち針の先を通すことはできても、ピアスを通すには小さすぎる穴でした。
布団針を買ってきて、もう一度その痛みに耐え、穴を開けなおし、
さらにピアスを通すのには、気の遠くなる痛みを伴いました。

小心者の楓があんなことをやり遂げられたのは、
おそばに居られなくても、ご主人様がついていてくださるのを確信したからでした。
そうして数日後、今度はご主人様がその手でもう片方の乳首を貫いてくださったのです。


楓はあの時のことを忘れることができません。

もちろんその時にはすでに、ずっとご主人様についていくと決めていましたが、
こんなに楓を理解してくださって、こんな思いを共にしてくださる方から離れることはない、
という気持ちが確かなものになったのは、このときでした。


あの頃と比べると、今は格段にご主人様とお話しする時間が少なくなりました。
でも、今年もやはり無口な時期になってはいますが、気持ちはとても落ち着いています。
以前のように不安になることもなく、お話できないことを悲しんだりもしません。

そしてちゃんとご主人様は、楓が寂しくなる直前のタイミングで話しかけてくださって、
楓をコントロールしてくださっているのです。


ありがとうございます。

ご主人様が、そしてこのピアスが、楓を強くしてくださったのです。

2008.09.14(Sun) | pierce | cm(0) | tb(0) |

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