秘密 himitsu 真実 shinjitsu | 奴隷の我儘　（２）

雅さんのご都合も、まだ「可能性」の段階ということでしたが、
教えていただいたWebページを見ると、お店の始まる時間が思っていたより遅く、
楓もご主人様もそれほど遅くまでいられないので、正直、ちょっと難しいかも、と思いました。
それでも、ほんの少しだけでもお会いできたら・・・と、ドキドキして夜を待ちました。

楓の用事が長引いて、いつもより少し遅くなってしまいましたが、
急いでご主人様にメールすると、「とりあえず出て来い」とお返事をくださったので
楓はうれしくなって、携帯にキスしました。

ご主人様は地下鉄を上がったところまで廻ってきてくださって、
楓はにこにこして助手席に乗せていただきました。

----　どうする　ちょっと時間があるな

ご紹介いただいたお店はまだ開いていない時間でしたし、
食事をしてからにするか、車はどこに置こうか、などとお話しながら車を走らせます。

ご主人様は以前、ハプバーに行ったら、楓のクリピを晒そう、などと仰っていました。
やっぱり勇気のない楓は、心配になって言ってしまいました。