秘密 himitsu 真実 shinjitsu

もともと楓がお願いしていた「勝手な予定」の日でした。
お返事がないままなので楓は諦めていましたが、
ちゃんとお時間を作ってくださったのですね。

ご主人様のメッセを見つけて、慌ててお返事を返しますが
そこにはもういらっしゃらないのか、お返事はありません。
かまわずお礼を申し上げ、ついでにまた我儘なお願いも・・・（笑）

----　明日は楓をたくさん壊して欲しいです


直前まで、落ち込みモードでお話していたお友達のＭ女さまには
嬉々としてご報告（自慢？＾＾；）をし、早々に失礼しました。
ご主人様に少しでも喜んでいただきたくて、
丁寧に毛抜きを使ってお手入れをし、最後の足掻きで腹筋をして眠ります。


翌日もやはりご連絡はありませんでしたが、楓はもう不安ではありません。
ご主人様が「抱いてやる」と仰ったのですから
「ダメになった」と仰らない限り、きっと抱いてくださるのです。

早めに用事が終わった楓は、一足先に来て時間つぶしをしていることを
ご主人様にメールしておきました。
「万が一、早くお出になれたりしたら、ご連絡ください」と付け加えて
でも期待はせずに、久しぶりのウィンドウショッピングを楽しんでいました。

いつもの待ち合わせ場所から少し離れたデパートにいるとき、
ご主人様のメールに気づきました。
早くお出になられたので、もうすぐつく、というものでした。
そして「電池を買っておけ」というご命令・・・

楓は慌てました。
コンビニを思いつかずに、電気屋さんを目指してしまいました。
待ち合わせ場所のそばにあるコンビニで買えばよかったのです。
慌てて違う出口から出たら、方向までわからなくなってパニックです。
結局またデパートに戻っていつもの出口からリスタート、
なんとか量販店のレジ近くに電池を見つけ、待ち合わせ場所に走りました。

ご主人様をすっかりお待たせしてしまいました。
申し訳ありません・・・
お詫びをして助手席に乗り込みました。


ホテルに入ると、ご主人様は「先にメシにするか」と仰ったので
いつものようにデパ地下で厳選（笑）してきたお弁当を並べました。
デザートを冷蔵庫にしまっていると、ご主人様が何かをお出しになりました。

----　そうだ、先にお前に土産をやろうな。


ご主人様は先日ご旅行先で、初めて楓にお土産を買ってくださった、と
教えてくださっていました。
「安いものだぞ」と笑っておられましたが、楓はうれしくて、
「たとえ割り箸の袋でもうれしいです＾＾」とお答えしていたのです。


うれしくてドキドキしながらテーブルの上を見ると、並んでいたのは、




鮮やかな赤と青の、

小さな木製の洗濯バサミ、でした・・・（笑）