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秋野 楓

Author:秋野 楓
奴隷としての日々を綴り始めたブログでしたが、今はもっと素直な想いを書いています。
かなり熟しておりますが、意外に純です。
よろしくお付き合いください。

TwitterのIDはこちらです。 @akinokaede

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チョコと涙と
最近、彼はちょっと冷たい。
いや、冷たいというわけではないのだろうが、なかなか構ってはもらえない。

現状を考えれば、以前のように会う時間はないということも重々わかっている。
何かお役に立てれば良いと思ったところで、楓が入りこめる部分ではない。
せめて楓をオモチャにして少しでも和んでもらえたら、と思うけれど、
それは楓のワガママな願いとも重なってしまうのだし。

会いたいとは言わないけれど、気になるから、気にして欲しいから、毎日メールする。
合間に観たDVDや彼に借りた本の感想、日々の愚痴などつまらないことで。
だけど彼の返信は、2日、3日と間が空くようになってきている。
そうして心配で仕方なくなったころ、何事もなかったように短い返信が届くのだ。
これはきっと、楓を馴らそうとしているに違いない・・・(-"-)

いつ会えるかわからないけれど、少し前にチョコは買っておいた。
(トリュフは賞味期限3日だというのでやめといた)
告白するわけじゃないし、いつだっていいと思ってたけど、その日に会えたら素敵だな、なんて
恋する乙女モードで考えたりもした。 期待はしないように注意しながらね。

また3日ほど返信がなくて、ちょっとグズグズしそうになっていたところにメールをもらえた。
短く本の感想と、久しぶりに帰りの寄り道のお誘いだった。
うれしくて、でも念のため、「ゆっくりはムリなんだね?」とつついてみたりして。

それきりお返事はなかったけど、チョコをバッグに忍ばせていつもの場所に向かった。
出るのが少し遅れたのでメールしたけどお返事はナシ、到着しても車は見えない。
しばらくして他の車がきたりしたので、ちょっと心細くて少し離れたところで待つ。

少し遅れてきた彼がメールをくれたので、急いで戻って後ろの席に乗り込む。
彼はやっぱりちょっと疲れたお顔だったけど、ジョリジョリしてはいなかった。
いつになくつるつるのお顔を撫でて、すごくキスしてほしかったけどクルリと後ろを向かされる。
頭の上でチョコの包みをあけて、ひと口齧ってから楓の口に入れてくれた。
ひと口で返そうとしたのにそのまま全部押し込まれちゃった・・・美味しいねw

背中に彼の体温を感じながら、服を捲りあげられ温かい手で乳首を弄られる。
それだけでカラダがとろけて、いっちゃうの。
セーターがごろごろして嫌だったので自分から脱いでしまった。
彼が上着を脱いでかけてくれたけど寒くなんてなかった。

彼が背中に手を当てて少し持ち上げると、反らされた胸に彼の舌が触れる。
乳首に、乳房に、彼が噛みついてギリギリと力を込める。
十分に痛めつけられたあとに、今度は爪を立てられてまた悲鳴を上げる。
ジーンズに手を入れて、小さなものにも爪が立てられれば我慢なんてできない。
それなのに、その奥の濡れた場所は撫でて確認するだけ、なんて拷問だ。

狭い後部座席だったけれど、彼の膝の上で後ろ手に縛られたりもした。
肩が外れそうなキツイ姿勢、それで彼のものを喉に突き立てられたのだったかしら。
どうしたら彼が気持ちいいかなんて考える余裕もなく、ただ喉を開いて、奥へ。
初めはうまくできなくて、少しずつ思い出して上手にできたら頬をぶたれるという理不尽。
なんで最初からそうやってできないんだ? って言われてもね(泣)
久しぶりに味わう彼の味は、喉の奥に残るチョコと混ざり合ってちょっと甘かった。

もっとたくさん話したいことがあったと思うのだけど、
それよりこうしてもらうことの方が、今は大事なのかもしれない、と思った。
それは欲望のいいなりになっているというだけのことかもしれないけれども、
彼の与えてくれる痛みが連れて行ってくれるところについていくしかないのだ。

痛くて気持ちいい、幸せな時間が過ぎると、涙が溢れて止まらなくなった。
悲しかったわけでも、寂しかったわけでもないのだけれど、ただ泣けてきた。
こういうのは彼がキライだとわかっていたから、こらえようとしたけれど止まらなかった。

一度だけキスをして、とねだると、少し迷ってチュッとしてくれた。
だけどそんなキスじゃイヤだったんだもの、ちゃんとして、ってねだる。
今度はもう少しチュウってしてくれたけど、それでもイヤで駄々をこねる。

ほら、○○はキリがないからイヤなんだよ。

少し苛立ったような彼の言葉に目が覚める。
そうだよね、これが楓のいけないところなんだ。
ついもっと、もう少し、と思ってしまう。
彼が無理をして作ってくれた時間なのに、それに感謝しなきゃいけないのに。

思い直して、帰りの支度。
もう(今度こそ)駄々をこねたりしない。欲張ったりしない。
いつも笑って「またね」と言えるように。

甘くて苦いチョコの味を忘れないようにしよう。

2012.02.14(Tue) | next | cm(0) | tb(0) |

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