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秋野 楓

Author:秋野 楓
奴隷としての日々を綴り始めたブログでしたが、今はもっと素直な想いを書いています。
かなり熟しておりますが、意外に純です。
よろしくお付き合いください。

TwitterのIDはこちらです。 @akinokaede

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芝生に寝転んで
そのあとも記憶が少し飛んでる。
しばらくそこで抱きしめていてくれたのだったか、急いで服を着て歩きだしたのだったか。

次に思い出せるのは、また広い芝生の帰り道をわんこのお散歩で過ごしたことだ。
もうフラフラだったはずなのに楽しくて、どこまででも四つん這いで行かれそうだった。

途中で二人、芝生に寝転がり、シャツを捲りあげて彼のカラダの汗を舐めた。
全部舐めろよ、と言われて舌を伸ばす。
ほんとに犬みたいだな、と自分でも思いながら一生懸命舐める。
ご褒美ではないのだろうが、四つんばいになって弄られて、またいかせてもらう。
お月様は傘を被っていたけれど、ほの明るい広場の真ん中だ。

寝転んだ彼のおなかに顔をうずめていると、彼は背中をぽんぽんと叩いていてくれた。
とても、長い間だと思う。
子どもを寝かしつけるように、ずっと、ずっと。

楓はとてもそれが好きで、たぶんほんとにウトウト眠っていたと思う。
時おり吹き抜ける風が汗をかいたカラダには涼しくて、気持ちよかった。
びくんとして目が覚めても、彼はまだぽんぽんと背中を叩いていてくれて、
その手の優しさに気づいたら、突然、涙がこみ上げてきた。
泣いたりするつもりじゃなかったから、我慢しようと思ったのだけど、
溢れてしまった涙は止まらなくなって、彼にも気づかれてしまった。

顔を見たら、ますます止まらなくなって、彼に抱きついて泣いた。
なんだろう・・・理由はよくわからない。
我慢していたものが吹き出して、ただ泣きたかったのかもしれない。
ただ幸せだと思ったからかもしれない。

泣いてしまったけれど叱らずに、久しぶりにたくさんキスをしてくれた。
舌を絡めて、吸い合って、唾液をもらった。
とても安心して、ますます涙が溢れてしまうようなキスだった。

とても、満たされた。

2011.08.24(Wed) | next | cm(0) | tb(0) |

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